第4章 助動詞は気持ちをのせる魔法!

スピーキング・リスニング英文法

文法書では見えてこない、「助動詞=あなたの気持ちを届けるツール」。
会話の中で「伝わる・感じる」英語を作るために、この章では助動詞の役割と使い方を深掘りします。


🌟セクション1:導入「気持ちをのせるって、どういうこと?」

英語を話すとき、
たったひとことの助動詞が、その人の「気持ち」「態度」「立場」を伝えます。

たとえば、

  • “I go.”(私は行く)← 冷たい。軍隊風。
  • “I can go.”(行けるよ)← 自信と安心感
  • “I must go.”(行かなくちゃ)← 義務と切迫感
  • “I may go.”(行くかも)← 控えめな可能性

👉 「何をするか」じゃなくて、「どう思ってそれをするのか」
それを伝えるのが、助動詞なんです。


🔹セクション2:can の正体「できる・OK・ムリ!」

💬 基本の使い方:

  1. 能力(できる)I can drive.(運転できます)
  2. 許可(していいよ)You can sit here.(ここ座っていいよ)
  3. 可能性(ありえる)It can be dangerous.(危険なこともある)

❗注意すべきポイント:

  • “can’t”の威力はすごい! → 感情的な否定
    • You can’t be serious!(マジじゃないでしょ!?)

🎙リアル英語表現:

  • Can I help you?(何かお手伝いしましょうか?)
  • Can you believe it?(信じられる?)
  • I can see what you mean.(言いたいことわかるよ)

🔹セクション3:musthave to「義務 vs 現実」

💬 must:気持ちの中からくる「絶対に!」

  • I must finish this today.(今日これを終えねば)

→ 話し手の意志・感情・強い決意を感じさせる

💬 have to:外的なルールや義務

  • I have to go to work.(仕事に行かなきゃ)

→ 決まり・状況によって「やらなきゃいけない」

❗否定の意味が全く違う!

表現意味
must not絶対にしてはいけない(禁止)
don’t have to~しなくてもいい(必要ない)

🔹セクション4:willbe going to「未来を語る言葉」

💬 will:意志・決断・今決めたこと

  • I will call you later.(あとで電話するよ)

→「これからそうする」と決めた瞬間に使う

💬 be going to:すでに予定していた未来

  • I’m going to visit Kyoto next week.(来週京都に行く予定)

→ すでにそう決まっていた/考えていたこと

🎯ネイティブはこう使う:

  • Watch out! You’re going to fall!(気をつけて!転びそう!)
  • Fine, I’ll do it.(わかったよ、やるよ)← “will”は感情のこもった返答にも◎

🔹セクション5:should / may / might「助言と可能性のグラデーション」

💬 should:やった方がいいよ(アドバイス・常識)

  • You should rest.(休んだほうがいい)

→「優しさ+やんわり推奨」

💬 may:~かもしれない(可能性50%)

  • It may rain tomorrow.(明日雨かも)

→ 控えめに未来の予測

💬 might:mayより弱め(可能性30%くらい)

  • I might be late.(遅れるかも)

→ 曖昧さが強調される、責任をぼかす時に使える


✅ まとめ:助動詞の“コア”は「気持ちの強さと立場」

助動詞ニュアンス強さ(感情・断定)
canできる/許可/可能性
must絶対/義務
have to現実の義務中強
will意志/約束/即決中強
be going to予定/予測
should助言/常識的判断弱中
may可能性(控えめ)
might可能性(さらに控えめ)最弱クラス

🌱ワンポイントMEMO:あれ?助動詞の過去形は?って思ったあなたへ

英語を勉強していると、きっと誰もがこう思います。

「can の過去形が could じゃないの?」
「will の過去形は would って学校で習ったけど?」

その疑問、大正解です!

でもここが英語の面白いところ。
助動詞の過去形は、実は「昔の話」だけじゃないんです。

むしろ大事なのは…


助動詞の過去形は、「気持ちをやわらげる魔法」

  • could → 丁寧・控えめ・優しさ
  • would → 相手への配慮・仮定・柔らかさ
  • might → さらに遠慮気味・ぼかす

だからこの章では、まず「助動詞の現在形」をガッチリ身につけることを優先しています。
ここができると、過去形(could / would / might)の使い方がグンとわかりやすくなります。


この「助動詞の過去形」は、別の章でしっかり解説しますので、お楽しみに!

💬My ひとり言

英語を話すとき、助動詞を使うかどうかで「伝わり方」が全然変わります。
会話で大事なのは、正確さよりも感情のニュアンス
助動詞は、あなたの気持ちを“そのまま”届けるための、小さな魔法です🪄

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