✅イントロダクション
英語を勉強していると、必ず出会う表現「I’m sorry.」
多くの日本人はこれを「すみません」や「ごめんなさい」と訳して覚えています。もちろんそれも間違いではありません。でも実はこのフレーズ、ネイティブの日常会話ではもっと広く・もっと自然に使われているんです。
実際には、謝罪だけでなく、同情・話しかけ・断り・聞き返しなど、5つ以上の意味をもつ“万能表現”。日本語では1語でカバーしきれないニュアンスが詰まっています。
✅ なぜ「I’m sorry」はネイティブがよく使うのか?
理由はシンプルです。英語では:
- 相手への気遣い(ポライトネス)を表す必要がある
- ぶしつけに聞こえないように言い方をやわらげたい
- 気まずい空気をやわらげる緩衝材として便利
つまり「I’m sorry.」は、**クッション言葉(softener)**として日常的に大活躍しているのです。
しかも、この一言で「共感」も「丁寧さ」も「優しさ」も伝えられるから、ネイティブは無意識のうちに多用します。
✅ 「I’m sorry.」の主な5つの使い方
用途 | 英語表現 | 日本語訳 | シーン |
---|---|---|---|
謝罪 | I’m sorry. | ごめんなさい | 自分のミス・過失に対して |
同情 | I’m sorry to hear that. | お気の毒に… | 相手の悲しい出来事 |
話しかけ | Sorry, but… | すみませんが… | 丁寧に話しかけるとき |
断り | I’m sorry, I can’t. | 申し訳ないけど… | 依頼などを断る時 |
聞き返し | Sorry? / I’m sorry? | えっ?なんて? | 聞き返し・聞き逃したとき |
① 謝罪:I’m sorry.(ごめんなさい)
A: Hey! You stepped on my foot!
B: Oh! I’m so sorry! I didn’t see you there.
→(ねぇ、足踏んだよ!/ごめんなさい!そこにいるの見えなかったの。)
② 同情:I’m sorry to hear that.(お気の毒に)
A: My cat passed away last week.
B: Oh no… I’m really sorry to hear that.
→(先週、うちの猫が亡くなったんだ。/そうだったの…本当にお気の毒に。)
③ 話しかけ:Sorry, but…(すみませんが)
A: Sorry, but could you help me carry this box?
B: Sure, no problem!
→(すみません、この箱運ぶの手伝ってもらえますか?/もちろん、いいですよ!)
④ 断り:I’m sorry, I can’t.(申し訳ないけど)
A: Can you come to the party tonight?
B: I’m sorry, I can’t. I have to work late.
→(今夜のパーティー来られる?/ごめん、無理なんだ。残業しなきゃいけなくて。)
⑤ 聞き返し:Sorry? / I’m sorry?(えっ?なんて?)
A: He said he’s quitting the job.
B: Sorry? I didn’t catch that.
→(彼、仕事辞めるってさ。/えっ?今なんて?聞き取れなかった。)
✅ドラマでよく耳にするは、謝罪よりも以下の2つが断然多いです
🎬 ① 聞き返しの “Sorry?”(え?なんて?)
- 会話中、相手のセリフが聞き取れなかった時によく出てきます。
- 特に刑事ものや医療ドラマなど、早口で情報が飛び交う場面では頻出。
📺 例:
A: We need to prep for surgery at 5.
B: Sorry? Did you say 5?
→(5時に手術の準備だよ/えっ?5時って言った?)
→ トーンが ちょっと上がる のがポイント(=驚き・確認の気持ち)。
🎬 ② 同情・お悔やみの “I’m sorry to hear that.”
- 誰かの不幸や辛い出来事を聞いたときに使う、共感の定番表現。
- 病院・家族・恋人・離婚・死別など、ドラマの感情的シーンでは欠かせません。
📺 例:
A: My father passed away last night.
B: I’m really sorry to hear that…
→(昨晩、父が亡くなったんだ/それは本当にお気の毒に…)
→ こちらはトーンがしっとり低めで、相手の気持ちに寄り添う姿勢が大切。
✅ 日本語の「すみません」ではカバーできないニュアンス
- 「えっ?(聞き返し)」は日本語でも日常的ですが、英語では「Sorry?」が自然でやさしい響きになります。
- 「お悔やみ」は日本語で“お気の毒に”という表現をあまり使わないので、英語のほうがむしろ定型的。
コメント