🌿サンピエトロ広場での深い悲しみ
13世紀の聖フランシスコにちなんで、266代ローマ法王となったフランシスコ教皇。
彼は、聖フランシスコの精神を見習い、生涯にわたって清貧を貫き、平和を守り、万物を愛し続けました。
その姿勢に心を打たれる人々が後を絶たず、彼を慕う声はますます広がっていきました。
訪問先では、まるでロックスターのような熱狂的な歓迎を受け、彼の周りには常に人だかりができていました。
今回、法王が崩御し、その死を惜しむ声は今もやみません。
このたび、YouTubeで配信されたフランシスコ教皇の葬儀の様子を通して、英語を学んでいきたいと思います。
🎗️1.closed coffin
minutes. His closed coffin will be brought out into St. Peter’s Square.
【日本語訳】
彼の閉じた棺が、聖ペテロ広場へ運び出されます。
【解説】
- coffin は「棺(ひつぎ)」のこと。
- closed coffin は「蓋が閉じられた棺」という意味。
- アメリカでは、**open-casket funeral(オープン棺の葬儀)とclosed-casket funeral(クローズ棺の葬儀)**を区別する文化があるよ。
- ここでは「closed」と強調されてる=故人のお顔は見せない葬儀スタイル。
🎗️2.Mass
where the mass will be held.
【日本語訳】
ここでミサが行われます。
【解説】
- Mass(マス) はカトリック教会の「ミサ」のこと。
- 葬儀のミサは英語で Funeral Mass とも呼ばれるよ。
- 特別に荘厳な儀式になるので、**capital M(大文字のMass)**になってるのがポイント!
🎗️3.Cardinal
It will be led by Cardinal Giovanni Battista Re.
【日本語訳】
ジョヴァンニ・バティスタ・レイ枢機卿が先導します。
【解説】
- Cardinal(枢機卿) はカトリックにおける上位聖職者の称号。
- ローマ教皇(Pope)は、この枢機卿たちの中から選ばれる。
- 教皇葬儀を取り仕切るのは、必ず**Cardinal(枢機卿)**たち。
🎗️4.College of Cardinals
dean of the College of Cardinals.
【日本語訳】
枢機卿団の学長(筆頭)。
【解説】
- College of Cardinals は「枢機卿たちの集まり・組織」のこと。
- **dean(ディーン)**は「学長」「筆頭」という意味。
- 枢機卿たちのまとめ役=次の教皇選び(コンクラーベ)を取り仕切る超重要ポジション。
🎗️5.Conclave
last conclave.
【日本語訳】
前回のコンクラーベ。
【解説】
- **Conclave(コンクラーベ)**とは、新しい教皇を選ぶ秘密選挙のこと。
- ラテン語の con clave(鍵のかかった部屋で)から来てる。
- 誰にも漏れないよう厳重に隔離して、枢機卿たちだけで投票を繰り返す。
- 世界中が注目する「白い煙(教皇決定の合図)」はこのコンクラーベから出る。
🔥 まとめ
フレーズ | 意味 | ポイント |
---|---|---|
closed coffin | 閉じた棺 | 故人の顔を見せないスタイル |
Mass | ミサ(カトリック儀式) | 大文字Mに注目! |
Cardinal | 枢機卿 | 教皇に最も近い聖職者 |
College of Cardinals | 枢機卿団 | 次期教皇選びのグループ |
Conclave | コンクラーベ | 秘密選挙、白い煙で有名 |
🌿一般的な葬儀 vs. 教皇の葬儀|英語表現と文化の違い
🎗️1.【一般的な葬儀】でよく使う言葉
アメリカやイギリスなど英語圏の一般的な葬儀では、
次の単語・フレーズがよく使われるよ。
フレーズ | 意味 | 使われ方・特徴 |
---|---|---|
funeral | 葬儀 | もっとも一般的な言葉。 |
memorial service | 追悼式 | 葬儀後に行うこともある。 |
burial | 埋葬 | 土葬の場合に使う単語。 |
cremation | 火葬 | 火葬の場合はこちら。 |
condolence | お悔やみ | 手紙や言葉で「お悔やみ」を伝える。 |
rest in peace (RIP) | 安らかに眠れ | SNSや墓石によく書かれる言葉。 |
🌟 ポイント
一般的な葬儀では、
「personal(個人的)」「emotional(感情的)」な表現が多い。
家族や友人への寄り添いを大事にするからだね。
🎗️2.【教皇葬儀】で使われる特別な言葉
カトリックの教皇葬儀では、
より宗教的で荘厳な言葉が使われる。
フレーズ | 意味 | 使われ方・特徴 |
---|---|---|
Mass | ミサ(儀式) | 普通の葬儀よりはるかに宗教色が強い。 |
Cardinal | 枢機卿 | 高位聖職者が主導する。 |
College of Cardinals | 枢機卿団 | 次の教皇を選ぶ組織。 |
Conclave | コンクラーベ(秘密選挙) | 教皇選びに使われる特別な単語。 |
St. Peter’s Basilica | サン・ピエトロ大聖堂 | 教皇葬儀の舞台になる聖地。 |
🌟 ポイント
教皇葬儀では、
「ceremonial(儀式的)」「formal(形式的)」な表現が中心。
個人的な感情よりも、伝統と敬意を重んじる。
🎗️3.【言葉づかいの違い】も知っておこう!
一般葬儀 | 教皇葬儀 | 解説 |
---|---|---|
ご冥福をお祈りします。 (My condolences.) | 神のもとに召されました。 (Called to the Lord.) | 一般葬儀は「遺族への言葉」、教皇葬儀は「神への言及」が強い。 |
Rest in peace. (RIP) | May he/she rest eternally. | 教皇葬儀では「永遠の安らぎ」を強調。 |
Funeral | Funeral Mass | 「ミサ」と呼ぶことで、ただの葬儀ではないことを示す。 |
🔥 まとめ
✅ 一般葬儀は、家族や友人への寄り添いを重視する。
✅ 教皇葬儀は、神への奉仕・敬意を第一にする。
✅ 言葉選びも、**personal(個人的)かformal(形式的)**かで大きく違う!
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